2014/06/30








スラム街のアパートの一室、一帯を取り仕切るマフィアのボスと売人がテーブルを挟んで
向い合っている。どうやらヤクの取引きらしい。お互いに数人の手下を引き連れ、その場は異様な空気に包まれている。下っ端はただ体の震えを隠すのに必死だ。
ボス「注文のものは持ってきたのか?」
売人「もちろんだ。そっちこそ耳を揃えて払ってくれるんだろうな、うちのは混ざり物ナ     シだぜ」
ボス「では、ブツを確認させてもらおう」
売人「おっと、待ってくれ。金が先だ」
マフィアの手下「ふざけるんじゃねえ!誰にものを言ってんだ!」
お互いの手下どもが一斉に銃に手をかける。
ボス「まあ、物騒なものは仕舞ってくれ。今日はビジネスに来たんだ」
売人「それはこっちのセリフだ。けんかするつもりはねえ」
ボス「おい、お前ら聞こえたか?銃を仕舞え」
売人「とにかく、金が先だ。それがオレのやり方だ」
ボス「仕方ねえな。おい。」手下にアタッシュケースを出させる
  「中身を確認してくれ」
中にはぎっしりと札束が詰まっている。
売人「間違いねえ。おおい、出せ。」手下がトランクを出す
ボス「おい、もし中身が違ってたら、命はねえぞ。」
売人「……」
ボスがトランクに手をかける…。ババッ!トランクの鍵が開かれ、中には末端価格にして数十億円のコカインが………ジップロックに入ってたら緊張感台無しだろうなあ。とお店でスコーンの粉配合をしながらふと思う。





2014/06/28







パリに行った、ニース行った、ロンドンも沖縄も行った、アムス行った、長野行った、休みのたびに御亭山行った、尚仁沢の湧き水でコーヒー淹れた、山寺行った、実家に帰った、二期倶楽部の朝食食べた、平成の森散策した、山コーヒー、マフィン、グラノーラ、川コーヒー、猫、散歩、モビール、小林賢太郎、温泉、ホテリアアルト、クリスマスパーティ、二人で好きなこと山ほどやった。三人でバーンロムサイ。当面の目標。





2014/06/27

今 そんなことばかり考えてる

本日、黒磯店は27年目に突入しました。喫茶文化は長い日本だけど、カフェで四半世紀を超えてきたお店はまだまだ少ない。ただ老舗と呼ばれることの無いように日々進化していたい。今日は朝からカフェスタッフで恒例の早出床磨き。テイストスタッフは次の計画のミーティング。ブロック塀の上では雑草たちが行進。ホントみんなよく働きます。組織と個人、個人と組織。永遠のテーマだな。





2014/06/25

Ale?



今では外に出るときと寝るとき以外布おむつなのだけど、初めは二人だけの育児の手間を考えて紙おむつのみを使っていた。でも、紙おむつってものすごい量のゴミが出る。新生児なんて一日に十何回っておしっこするんだから、世界中の赤ん坊のことを考えたら東京ドーム何杯分かと思ってしまうほどの量だ。みんながせーので布おむつにしたら行政も地球も大喜びってくらいゴミが減ると思うけど、それはそれで不可能なのもわかる。ちなみに僕が住んでいる地域はなんと子どもが産まれたら市からゴミ袋120枚が進呈される。出生届を出しに行ったら、この度はおめでとうございます、これどうぞ。どさっ。理由の説明はないけど紙おむつを捨てるのにいるでしょって事だと思う。それから、しばらくゴミについて考える。もちろん生活してればゴミは出るさ。様々な種類があるからゴミは分けなくてはいけない。分けるだけでほとんど減らない。気がつけばゴミ袋はいつからか有料。でも分けるのも、捨てるのも全部自分たち。行政の仕事は減って、ゴミ袋収入が増えて、市民の手間は増えて、市民のお金は減る。減ったり増えたり忙しい。まあ、ゴミ袋がいただけるのはありがたいのだけど、半透明の袋の向こう側にうっすら大人の事情が見え隠れすることだけはわかる。





2014/06/24

青い空が輝く 太陽と山のあいだ








小玖有のお披露目と山の白線の本棚を整えに久々の那須店。オープン直後にも関わらず人気はまばら。異動したての前ちゃんも元気に働いている。ラッキー、こんな静かな月曜日はめずらしい。那須店のありがたいことはお客さんとして行けること。ああ、サンドイッチ美味しいなあ、ああ、コーヒー美味しいなあ。働くには黒磯だけど、お客さんで行くならやっぱり那須店だな。駐車場に工事が入り、ふた月来てない間に外への景色は別のお店のよう。それでも、気持ちの良い風は変わらず吹き抜けておりました。ひと通りご無沙汰の顔に挨拶をし、24日に退社するまなさんにも会えた。今や貴重な先輩だったのだけど、いやいや7年間お疲れさまでした。黒磯に戻り、庭の草むしり。伸び過ぎてて気が遠くなったので、ガレージセール用のパンを試作する高橋くんを冷やかしに音楽室へ。焼き上がったら窓から黄色いハンカチでも出してと家に戻る。夕方、かなちゃんが音楽室の窓からおーいおーい!パンとドーナッツが出来たよと黄色い声で呼んでくれる。食べに行ったら、仕事中の千恵子さんに会い、その後仕事明けの石井ちゃんと出会う。狭い範囲でたくさんの人に会えた一日。三軒となりが職場なんだから当たり前っちゃあ当たり前だけど、会わない日はどれだけ外に出ても誰とも会わないもので。でもこういう気持ちいい日はだれでも大歓迎だよねえ。





2014/06/23

幾重にも重なる昼と夜


Until The Light Of Morning / Essie Jain 世界中の赤ちゃんとお母さんが眠る時に聞いたらいいなと思う美しいアルバム。





2014/06/21

びわが染まる

びわをいただく。自分ではなかなか買わないし、美味しいからすごくありがたい。この手のものを頂いたりする時に必ず「今や高級品だよねえ〜」という話になる。でもそれっていつ頃からなんだろうか。まぐろや、にしんなんかだと乱獲した結果だと納得がいく。けれど、ある時期にびわを採り過ぎてさあ、なんて話を語る老人にも出会わない。単純にびわ農家さんが減ってしまったのだろうか。調べたらすぐに分かる事かもしれないけど、今は不思議と放置する。最近では巨大企業の中でも農業が盛んに行なわれていて、大きな工場で海外のアイデアや独自の技術を取り入れながら土を使わずに野菜や果物が育てられているらしい。コンピューター制御されてて太陽の代わりに光を当ててとか、土の代わりに溶液に浸けてとか。虫もつかないし、土を使わないから洗わなくていいんだって。確かに無洗米も売れているからそういう需要もあるんだろうなあ。栄養も土で育てたのと変わらないらしい。でも、子どもの日光浴を日焼けサロンには連れて行かないなあ。わざわざ工場作らなくても今や日本には農地がいっぱい余ってるんだからそこでやれば?って思っちゃうけど人を育てるより農作物を育てるほうが簡単なんだろうねえ。天候にも左右されないし。まあ育てるというか、作る。何十年か後にはスーパーで「土で育てた野菜あります」とか「天然の太陽で育てました」を目にしたり、もしくは「有機溶液栽培」とか「人口太陽12時間以上もの」とかがオーガニックの定義になって広告文句になったりして。と考えたりする。びわからずいぶん離れてしまったからこれくらいにして。やっぱり農作物は近くで育てている人から買いたいから友だちにがんばってもらうことにする。大介!頼んだ!




2014/06/19

並木道を歩くように 曲がり角を曲がるように


およそ70日におよぶ育児休暇が終わる。無事に子どもも産まれ、前半の戦線離脱した申し訳なさと戦う日々と、後半のそれを考えている暇のない怒濤の育児の日々と実に有意義なお休みだった。繁忙期を跨ぐこのような長期の休みを取らせてくれた会社とスタッフにただただ感謝しかない。復帰後は馬車馬のように働きますから。2ヶ月と少し、体感的には半年くらい休んでいたような気分。最大の成果は家庭料理が上手になったこと。妻が作る料理に近くなり、安心して任せてくれるし冷蔵庫を見たら何を作ろうか迷うことがなくなった。今は少しは主婦の方の気持ちがわかる。毎日の料理は調理より献立が難関ですよね。もうひとつ、日々感じることが男の人は女性のように自分の体でお乳を作り出せないということ。つまり道具が無くては赤ん坊の生命を維持させることが出来ない。大介(楽久のお父さん)はこれを本気で悔しがっていたなあ。おむつを替えたり、あやしたり、服を着替えさせたり、掃除、洗濯、ごはん。結局はストレスを取り除くことに終始することになる。もちろんそれはそれでとても大事な仕事なんだけど、現時点での赤ん坊の世話の主役はお母さん。お父さんは育児サポート休暇。やっぱりお母さんのストレスは赤ん坊のストレスになるんだよなあ。ホントそれに気づけて良かった。それが最大の成果か。そうそう今朝、片方だけだった小玖有の両目がぱっちり二重になった。だから今日は二重記念日。





2014/06/18



元同僚と元同期のiijima coffee 飯島夫妻。現同僚と元同僚の友人夫婦。楽久と小玖有。両郷にて。




喜びを他の誰かと分かりあう

実に美しい贈り物。じめじめとした梅雨をこんなに爽やかに軽やかに表現出来る職人さんはいったいどんな人だろうか。まるで貼り絵のような丁寧な仕事と遊び心。選ぶ人ともらう人が嬉しければ、もちろん作る人はもっと嬉しいはず。そういう連鎖いいなあ。






2014/06/17

指さえも


子どもが産まれた夫婦にとって初期の段階で重要なことのひとつにどちらに似ているか?がある。ひと月ほど経って人に会う機会があれば、まずこの会話からすべてが始まる。少し前に体重が増えてきた小玖有のほっぺがふくふくしてきて、妻がこれはタケシくんじゃないかと言ったのが発端で、お互いの実家から産まれた頃の写真を送ってもらい検証。自分でも少しは似ているかなこのほっぺ、と思っていたけど写真を見てびっくり。僕が産まれた頃のほっぺは更にふくふくしていた。小玖有も徐々にこれに近づいている。小島家では写真判定の結果、我が子の顔構成は目元は妻、口元と輪郭は夫である僕。に落ち着く。






2014/06/14

君や僕をつないでる緩やかな止まらない法則

関東甲信、東北地方大雨に注意。ここ最近よく聞く天気予報。僕たちが住むこの町はいったいどこに所属するのだろうか。夏のような晴れの日。カフェスタッフはせっせとガレージセールの準備をしているみたい。妻の友だちで僕の元同僚の大山ちゃん(結婚して今は渡邊ちゃん)が翠衣(すい)ちゃんとうちに寄ってくれる。小玖有とひと月半しか違わないのに首も座りかけてしっかりしている。初めて出会った時は少女のようだった大山ちゃんがTASTEの店長を経て今はお母さん、しかもかなりしっかりした。あまり深く考えなかったけど5年も一緒に働いてたんだなあ。出入りや異動の多いSHOZOの中ではけっこう長い。渡邊家の翠衣ちゃん、菊池家の楽久(らく)、うちの小玖有。みんな2ヶ月以内に産まれた友人(でもあり元同僚)の子供達。個性的だけどそれぞれの家によく似あった名前をつけてる。それにしてもこの三人、きっと人生でなかなか同じ名前に出会わないだろうねえ。






2014/06/12

生後31日。梅雨の中休みの大安。好条件が揃ったのでお宮参りへ。わざわざ少し遠い神社にしたのは大した理由は無く、大安は忙しいのか裏で麻雀をしてるのか、近くの神社が誰も電話に出なかったから。小玖有が来ている真っ白なドレス、これは小玖有を抱えている妻が30年前に同じくお宮参りに着て行ったもの。よほど丁寧に保管されていたようで色褪せもなく、レースのひとつも傷んでいない。本来お宮参りには両親を伴い誰が赤子を抱き、などしっかりとした様式があるのだけれど、お互い実家が遠いので僕らは三人で細々と。神社で出会う年配の方々が優しい目を向けてくれているから、心細くはありません。次にこのドレスを出すのは、3年後か10年後か30年後か。父母が未来を思ってそうしてくれたように、僕らも大切に残していかなくては。







2014/06/11

Joyride into space

うちは交差点の角だからけっこう騒がしい。単純に交通量が多いし、工場を出入りする大型トラックや救急車両、暴走族もなぜかうちの前の道を好んでよく通る。暴走族と言えば僕の地元である大阪ではかなり野蛮な存在だった。本当に暴走してるし、人数もハンパ無く多い。凶器を携えているバイクも多かったから、深夜は道を選んだものだった。まあ、それを追いかける警察もどっちが?と思わせるぐらいガラが悪かったけど。こっちの彼らは少人数で比較的おとなしい。それが良いのか悪いのか、信号では律儀に止まっている(これには一番驚いた)。でもバイクは吹かすからうちはもろに響く。いい歳の知り合いは生タマゴ投げてやった。なんて言ってたけどそれもちょっと違う。そこで、ここはひとつ発想の転換を図ることにする。そう彼らは違う民族なのだ。「ボウソウ族」という民族。そう考えると文化や生態を理解しようと思い始める。見た目は僕らと変わらない。特徴が出てくるのは思春期頃からだ。彼らは14〜15歳くらいになると成人の儀の準備を始める。赤や紫を好むようになり、夜行性になる、緊張をほぐすために喫煙し始める者も多い。成人の儀とは自分の思いの丈をしたためたカラフルな民族衣裳を身に付け、一人前の男、いや“漢”として認められるために、誰が一番大きな音を立てることが出来るかを競うのだ。昼間に単独で訓練に励む者もたまに見かけるし、中には自転車をそれっぽく改造している熱心なやつもいる。やはりそれほどの名誉なのだろう。民族によっては速さを競うものもいるらしい。乗り物の前後は鹿の角のように長ければ長いほど立派で、被り物は無いほうがより男らしいようだ。争いをしている時は興奮状態にあるからむやみに手を出してはいけません。しかし近代化の波とともにその数を減らしているらしい。さらに多民族国家となったため、社会と共存をするために法律は守らなくてはいけない。ということで日々我が家の横の信号では止まっている。どうやらそういうことらしい。なるほどこう考えるとなんとなく許せる気がする。そうか?

2014/06/10

ねえ、本当はなんか本当があるはず





























授乳後になかなか眠らない小玖有を抱えて2階へ。部屋中をぐるぐる歩く。梅雨なので外は重い。午前5時か。この時間に起きてそうなのは…と…と…かなあ、といろんな顔を思い浮かべてみる。あの人はもう起きて洗濯掃除は終わらせているはず、あの人たちは開店準備かな、あいつは起きているはずが無い。頭がぼんやりしているせいか穏やかな気持ちで考える。こうしてみるとけっこう人に恵まれて生きている。その中でも自分が特に素敵だなと思う人に共通しているのが、無駄な競争をしていないことだと思い始める。調和と範囲を考えながら好きなこと、求められていることをしている。周りのペースに乱されないというか、無意識にその人を中心に回る力を持っていると言うか、嘘がつけないと言うか、不器用と言うか、欲が無いと言うか。なんというか。そういう人たちは、はなから参加してませんってタイプもいるけど、かつては猛烈に競争の中にいたが今はやめましたって人の方が多い。結果は同じことだ。偉そうに。ならば自分はどうだと考えるけれど、そうありたいと思うだけで、自分ではなんとも答えが出せない。でも妻は間違いなくそういう人だからいいや、と安易に完結させる。








2014/06/09

岸辺に立つ緑若く六月







































現在、育児休暇中の私。昨日54日ぶりにヘルプでの出勤。たまに顔は出すものの軽く用事を済ます程度だったので、体を仕事用に慣らしていくのに一苦労。こんなに天井低かったかなあ、狭いなあ、少し動けば体がどこかに当たるし、スピード感もまるでない。やれやれ…すっかりなまってしまった…。それでも久しぶりの職場はやっぱり気持ちがよい。みんなキビキビと動いている。連絡帳には仕様や動きの変更がたくさん。本当に嬉しいかぎり。なにか小さな変化の元を見つけてそれをお店に反映させてくれている。スタッフ自身がお店の運営に関わっている意識が無いとなかなか生まれてこない事だよね。店長である自分がいなくてもしっかりと回っているというのは、自分への最大の賛辞だと思わせてくれる。スタッフにあらためて感謝。あと少しで戻りますから。

2014/06/07

大人になれば







































子どもがお腹から出てきてから実感し始める父親と違って、母親は10ヶ月も先に自覚が芽生えてる。そりゃあまだまだ信頼関係では敵わない。それなりにがんばってはいるんですけどね。昼間に妻が出産のためにお休みしてた歯科矯正を再開させるので1時間ほど外へ。小玖有と二人だけの時間。大丈夫だよと見送ったものの、すぐにミルクを吐いて着替え。問題ナシ、これぐらい僕にも出来ます。泣き出したのでおむつをみたら、うんちがもれてる!おむつを替えて2度目の着替え。ふう。ん、泣き止まない…あやす、落ち着く、布団に寝かせる。ふうう。再び泣き出す!おむつ見る、ない!あやす!落ち着く!布団に寝かせる!三たび泣く!!  お、おっぱい!! い、 いない!!!…いつもそんなじゃないのに。そうか、いつも通りが通用しないのが赤ん坊。小玖有との二人だけの時間が、まるで父を試すような時間に。この辺で妻が帰宅。もう一時間経ったのか。それを察したように小玖有はいつの間にかすやすや。ありがとう、タケシくん少し大人になりました。

2014/06/06

CAMERA TALK

子どもが産まれてから一眼レフを買いましたって人は結構多いだろうなあと思う。我が子の成長をしっかりと美しく残したいっていう親の気持ちは誰にも止められないと思うし、当然だと思う。僕も三日前まで一眼が欲しくて仕方が無かった。もちろん愛する我が子のためだし、かっこいいし、持っていたいという所有欲も少なからずあった。カメラに詳しい友人にボディとレンズの相性や撮りたい写真の種類などを伝えてアドバイスをもらい、買うカメラも決めていた。よし!買うぞ!っと思う時に限って、今使っているコンデジが僕はどうなるの?っとイノセントな目で見てくるのだ。すまない、君では役不足なのだよ。と言えない自分が自分を追いつめる。一眼を持っていても君を使うよとは言えないのだ。だって普段からあんまり写真撮らないんだよねえ、僕。遊びに行っても大体忘れる。持って出ても大体撮り忘れる。どおしよう?ってよく考えてみたらそれっぽい写真が撮れればそれでいいと思っている自分に気がついた。それっぽいってのは一眼っぽいってこと。今のコンデジでやれるとこまでやってみようと決める。調べてみるとネットで色々設定の仕方を教えてくれている。背景との距離感やごまかしのテクニックなども。もちろん本気で一眼を使っている人には笑われるかもしれないが、今の僕にはこれで十分。見知らぬ皆さんありがとう。ふと機械ってそのポテンンシャルを発揮されないまま評価されている物って多いんだろうなあと思う。実際このコンデジも一眼を買ってたらもう見向きもされずに良い写真が撮れないやつってことになってたと思う。それってこのコンデジを開発した人はホントに無念だろうなあ。

パリってやっぱり


オーガニックホリデイの日は外も穏やか。雨降りならなおさら。午前中に小玖有の検診があり、一ヶ月検診対策として体重を増やすために母乳とミルクをじゃんじゃんあげちゃいましょうって。国の決めた成長曲線の範囲からもれないようにですって。ふう、大変だなあ、赤ん坊も。午後になると強さを増してきた雨の中を、芳枝さんと海央ちゃんがうちを訪ねてくれる。海央ちゃんが期間限定のSHOZO青山店の店長業務を無事終了し、一旦会社を離れるらしい。その挨拶に。最終日にお疲れさまのワインを送ったら、すこぶる喜んでくれてそのお礼もしたかったですって。かわいいやつの意味を込めて海央ちゃんの頭をなでる(理由は無くても会うと必ず頭をなでる)。聞くと明後日からひと月ほどパリへ行くらしい。羨ましい。どこかおすすめありますか?って訊かれても、あり過ぎてすぐには答えられないなあ。ひと月あれば隅から隅まで行けるよとアドバイスにならないことを言いながら、ではまたと別れる。僕たち夫婦はパリが大好き。パリに魅せられた人って世界中にいると思うけど、パリが好きって言う人は、ディズニーランドが好きって言う人の感覚に似ている。だってどう考えてもパリってほとんどテーマパークだもの。

2014/06/05

CIRCLE



小玖有(こくう)と名付けた女の子が産まれたのは26日前。こくうは“こ”にアクセント。由来は二十四節気のひとつ穀雨。仏語の虚空の意味も込める。2014年5月10日土曜日10時56分、大風の吹く初夏の朝でした。